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個別記事の管理2015-06-06 (Sat)
NOBODY CAN LOVE YOU MORE -life in delhi’s red light district
Mayank Austen Soofi

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ここ数か月で最も衝撃的だった本です。
デリー最大の赤線地帯(売春宿街)についての密着取材レポート本です。
インド人ジャーナリストならではの、聞きすぎでは?と思うほど当事者たちに迫った近距離からの描写が、日本人の私からしてみれば異彩で戸惑ってしまう一方で、だからこそ好奇心に駆られて吸い寄せられてしまう本でした。この本を読み始めて読み終えて余韻に浸っての一週間は学校の授業も何もかもうわの空でした。それ程影響力の強い一冊でした。

そもそもデリー最大の赤線地帯、別名G.B.ロード(今はSwami Shradhanand Marg)についてのこの本に興味を持った理由とは、

それは、私自身がデリー市内を歩き回っている中で、たまたまその場所を知らず知らずのうちに通り過ぎたことがあったためです。
家に帰って自分の辿った道を確認していたら気付いたのでした。

世界中のどの売春宿街もそうである通り、G.B.ロードも昼の顔と夜の顔があります。私が無知にもそこを通り過ぎたのはちょうど白昼でした。
オールドデリーならではの、
労働者、水牛、泥、煌びやかなサリーの布端、モスク、食堂から立ち上る湯気、砂埃、物乞い、黒い衣装に身を包んだ女性、ヒンドゥー教の大きな偶像、花輪、ナツメヤシ売り、アザーン(イスラーム教のお祈り)の音、、、、
そのすべてが交じり合った混沌の端、Old Delhi Railway Stationの南北に伸びる線路に面した300メートルほどの通り一帯にG.B.ロードは存在します。その通りの建物は二階建てがほとんど。一階は金具、洗面台、家具の部品、鍵、小麦の卸業者の倉庫や小さなお店が店を構えており、おもに昼間忙しなく労働者たちが牛車に荷物を乗せて働いております。これが、G.B.ロードの昼の顔。私の記憶の中にある風景です。

その一方私がこの本から得た情報になりますが、夕刻から明け方までの時間帯、一階の店が閉店時刻を迎えるあたりに開店するのが二階の売春宿。売春婦たちは二階の網戸の奥から通りを行きかう通行人に目線を落とし、手をこまねきます。一階の店と二階の売春宿には全くのつながりがないようです。同じ建物であっても一階の住人は二階で起こっていることをまるで何も知らぬかのようにふるまっているのだそう、両者の間には何一つ、挨拶でさえ交流はありません。売春婦と関わりがあると思われるのは社会的に悪影響であり名誉荷が穢れると1階の人々は考えているためです。
夜になるとポン引きが通りをうろつき始め、強引に客引きを行います。ポン引きと売春宿の間には連携はなく、売春婦が通りに出て客引きをするのは淫らであると考えられているため、客引きをポン引きたちが代行しているようです。しかしながら近頃のポン引きたちは客さえ捕まればよいととんでもない客を二階に寄越すことも、そしてその客がアクシデントを起こす(売春婦に対して暴力をふるったり代金を払わなかったり)ということも起こっているそうです。
売春婦たちはだいたいインド全土やネパールの貧しい村からやってきた女性たちです。あえて遠い村からデリーまで来るのは、遠ければ遠いほど、従事している職業についての噂が実家に届かないためです。彼女たちは皆、自分の本名を隠し、偽名で生活をしています。ある程度お金がたまって実家に戻っていく者、実家に戻っても何かしらの方法で売春業について家族にばれてしまい勘当されてしまう女性、病気にかかり売春宿で一生を終える女性、デリーから地道に実家に仕送りを続ける女性、様々な女性が様々な金銭的理由でここでの仕事を余儀なくされています。売春婦は40代を過ぎると交渉値段も低くなり、年を取ればとるほど収入源は乏しくなっていくので、売春業と並行して売春宿内の清掃や料理作りから経営に関わるようになり、運が良いほんの一握りの者は女主人として初老に突入しても職を失わずに済みます。

この本は、著者がとある売春宿の主人、彼の子供たち、そしてそこで働く売春婦たちの日常の詳細な記録です。子供たちは親の職業をどのように感じているのか、ヒンドゥー教徒ではあるがイスラーム教徒として売春婦を続ける女性、末期の癌を患いながら帰る家を失くし売春宿の世話係を続ける女性、信仰心が強く毎日礼拝を欠かさない売春婦たち、、、そんなタブー視されてきた存在を明るみにしています。気になる、けれども聞けない、好奇心をむき出しにするのも憚られる、、、そういった有耶無耶な思いが読むにつれて解けていきました。

著者のMayankはとっても素敵なThe Delhi Walla(訳デリーっ子) という自身のウェブサイトにてデリー中の隠れおすすめスポットなどなどデリーにまつわる情報を発信しています、是非ご覧あれ。
The Delhi Walla

<今日のウルドゥー語>
شہیدm 殉教者


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* by yuki
元気そうで良かったです。
私は一年ぶりの日本帰省エンジョイ中です。
インドの学部留学も無事終了し、次はインド駐妻生活に入ります。
インド留学生活楽しんで♫

Yukiさん * by युरि yuri
お久しぶりです。
いつもコメントありがとうございます^^
そして、ご卒業おめでとうございます。三年間、大変なことも色々数えきれないほどあったと思いますが、それを乗り越えて無事修了なさったことは本当に尊敬に値します。
駐在奥さんのなかでも、本当にインドの実情を理解した数少ない駐在奥さんになれることを確信しております。駐在先は南インドでしょうか?実は近々南に行く予定があります:)

* by yuki
バンガロールですよ☺
尊敬していただけてとっても嬉しいです。
尊敬されるなんてなかなかないので。。。

私はもともとインドで通翻訳者として働いていたので、インドの大学に行くことは仕事のスキルを伸ばせればいいなぁくらいの気持ちだったんですよ。ちょうど、同じ会社で旦那さんと出会って結婚して。。。
正直、インド留学はカルチャースクールに行くような感覚でした(ごめんなさい🙇)。イギリス留学も経験していたので、それよりは楽だろうと思ってたら、それよりも大変でした。

バンガロールにいらっしゃる際はぜひぜひ連絡くださいね。

正直、インド留学は苦しいことが大半だけど1つ1つ試験を確実にパスしていけば、前の試験で勉強したことが次の試験で書くことの材料になりますから、諦めずに頑張ってくださいね。

でわでわ

* by yuki
バンガロールですよ☺
尊敬していただけてとっても嬉しいです。
尊敬されるなんてなかなかないので。。。

バンガロールにいらっしゃる際はぜひぜひ連絡くださいね。

正直、インド留学は苦しいことが大半だけど1つ1つ試験を確実にパスしていけば、前の試験で勉強したことが次の試験で書くことの材料になりますから、諦めずに頑張ってくださいね。

でわでわ

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